洗濯機の「ドライコース」は、水を使用し、衣類に強い力が加わらないように洗う機能です。
デリケートな衣類をやさしく洗うことができます。
一方、クリーニング店の「ドライクリーニング」は、水ではなく石油系の有機溶剤を使用します。
セーターなど水で洗うと型崩れしたり、生地が傷んだりしてしまう衣類があります。
ドライクリーニングは水で洗濯するときに起きるような変化が起こりにくいように、「水」の代わりに「有機溶剤」を用いて洗濯します。水に弱い衣服の汚れを落とし、少しでも長持ちさせるためにドライクリーニングが必要となります。
ドライクリーニングは水を使わないので、汗などの水溶性の汚れは落ちないのでは?と思いますが、ドライクリーニングでは、この「水溶性の汚れが落ちない」というデメリットを補うために、専用洗剤を使います。専用洗剤を使うことで、通常混じり合うことがない「有機溶剤」と「水」を混ぜ合わせ、水溶性の汚れも落とす働きをします。
洗濯機の「ドライコース」とクリーニング店の「ドライクリーニング」は選択方法や使用する洗剤などが異なります。衣類の洗濯表示を確認して正しく使い分けましょう。
一般的に自宅で洗濯する場合は、洗濯機に適量の洗剤を入れ、水と洗剤の力で汚れを落とします。一方、クリーニング店では主に3つの方法を使い分けて汚れをきれいにしていきます。
3つの方法というのは、
ランドリークリーニング・・・自宅の洗濯機で洗うのと似た方法
ドライクリーニング・・・水を一切使わない方法
ウェットクリーニング・・・ミスト状の水を少量使い、きれいにする方法
家庭での洗濯と違ってクリーニング店では汚れや素材によって洗濯方法を変えることができるので、自宅で洗うよりも格段にきれいな仕上がりになります。また、自宅では洗えないような毛皮やレザー、着物、スーツなどの素材も、自宅では扱えない特殊な洗剤を使って洗うことが可能です。クリーニング店では使用する水も、汚れが落ちやすいとされる軟水を使っているため、自宅の洗濯よりもきれいに仕上がります。
クリーニング店は、いわば洗濯のプロなわけなので、その素材や汚れを見極め、水の温度や質にも気を配り、最適な方法で仕上げてくれます。という訳で、大切な衣類や自宅で洗うのが難しい物は、多少値段がはってしまったとしても、クリーニング店に持って行くのがおすすめと言えます。
家庭では水を使用して洗濯をしますが、ドライクリーニングとは水を一滴も使用せず、有機溶剤で洗濯する方法のことです。洗濯表示に「ドライ」という表示があるものが、ドライクリーニングになります。
有機溶剤というと、ガソリンや石油などの油をイメージする方もいると思いますが、一般的なクリーニング店では石油系やパークロールエチレンなどの有機溶剤を使用しています。油で洗うため、水洗いに比べて型崩れしにくく、シワになりにくいというメリットがあります。特に油汚れに効果があり、衣類に優しい洗濯方法の一つと言うことができます。
しかしながら、汗や水溶性のしみには効果が表れにくいというデメリットもあります。ドライクリーニングは、ほとんどの衣類に適用ができますが、一部の生地のものには向かないことがあります。例えば、一部にスパンコールのついた洋服や塩化ビニール製の合皮などは、ドライクリーニング後に硬くなってしまったり、形が崩れてしまう可能性があるので注意が必要です。
まずは、洗濯表示をしっかりと確認をしてドライクリーニングに出すことが、とても大切になってきます。